(※この記事は2023/3/7に更新されています)
ようこそ!メルカリスマ講座へ
「いつもなんとなくで価格を決めている」
「いくらで出品したらいいのかわからない」
「安く売ってしまって損をしたくない」
この記事はそんな出品する価格に悩んでいる人へ向けて書いています。
はじめまして。
メルカリせどりを副業として、収入源の1つとしているメルカリスマと申します。
就職活動中のおこづかい稼ぎとして始めましたが、今では副業といえるレベルにまでなれました。
今日はだれもが最初は悩むであろう、出品する値段の決め方についてご紹介していきます。
出品する値段を決めるときは、
- 相場を調べる
- 利益計算をする
この2ステップを行うだけで誰でも最適な価格を知ることができます。
しかし、「とりあえず、○○円で出品してみよ~」
のように、なにも考えないで価格設定をしていると、
- 利益がほとんど残らなかった
- ずっと売れ残っている
- 本当はもっと稼げるのに損をしている
なんてことになりかねません!
しっかりと利益を出すためにはぜったいに知っておかなければならないことなので、ぜひ最後までご覧ください。
価格設定

価格を決める時に大切なことは
- 相場を調べる
- 利益計算をする
の2つになります。
この2ステップには以下のような理由があります。
相場を調べる・・・その商品の適正な価格を知るため
利益計算をする・・・実際にどれだけ利益が残るのかを知るため
1つずつ解説していきます。
相場を調べる

そもそも相場とはなんなのでしょうか?
相場とは?
【相場】商品が取引される、その時その時の値段。市価。時価。比喩的に、ねうち。
つまり、その商品が今だいたいこのくらいの値段で取引されているという価格のことです。
もっと言うと、今はこのくらいならみんなが買ってくれるよ~という価格です。
日々相場は変わりますので、昔の相場をあてにしていると大損してしまう可能性があります。
しかし、最新の相場も簡単に調べることができます。
さっそく、メルカリ内の相場の調べ方の手順を見ていきましょう!
価格相場の調べ方
- 自分が売ろうとしている商品を検索する(例:iPhoneイヤホン純正)
- 絞り込みから 「商品の状態」を自分の商品と同じにする(例:新品or目立った傷や汚れなし)
- 「配送料の負担」 を自分の商品と同じにする(例:送料込み)
- 「販売状況」を売り切れにする。
- 表示順を「新しい順」にする。
商品名で検索 例「iPhone イヤホン純正」
「絞り込み」をタップ

自分の商品と同じ条件に絞り込む 例「目立った傷や汚れなし」「送料込み」
「売り切れ」に設定し、検索
売れ残っているデータを見ても意味はないので、いくらなら売れているかを調べる。

絞り込んだら表示を「新しい順」にする
「今」の相場を知るために、直近のデータを見る。

一番新しいデータは左上にくるようになり、下にいくほど古いデータになります。
だから、「新しい順」で見る必要があるんだ!
なるべく上に表示されているデータを参考にするようにしましょう!
そして、「自分と同じ商品は1000円~2000円くらいで売れているのが多いな~」
みたいな感じで、だいたいどのくらいで売れそうなのか予想が立てられます。
このように、メルカリ内の相場を知ることで
- 高くしすぎて売れ残ってしまう
- 安くしすぎて利益を取り損ねる
ということを無くすことができます。
ポイントおさらい
相場とは・・・今はこのくらいならみんなが買ってくれるよ~という価格
相場の調べ方・・・商品名で検索→「同じ状態」「送料込み」「売り切れ」にして絞り込み→「新しい順」にして表示
しかし、「さっそく相場の金額で出品してみよっ!」というのは、気が早すぎます。
続いて、利益計算をしていきましょう!
利益計算

利益計算をする理由は、本当にその金額で出品していいのかを判断するために行います。
ある商品が1000円で売れたとしても、1000円がそのまま自分の財布に入ってくるわけではありません。
売れた金額1000円から、手数料・経費などが差し引かれたものが自分に入ります。
この差し引かれたあとの金額を、利益と呼んでいます。
かりに1000円で売れたとしても、手数料・経費が1100円かかってしまったら赤字になってしまいます。
そのため、「この金額で売ったら、赤字にならないのか?」「この金額で売ったら、いくら利益が出るのか?」
ということを調べるために行います。
つまり、本当にその金額で出品していいのかを判断するためです。
利益計算をするには、実際に売れた時にどれくらいの費用がかかるのかを知る必要があります。
かかる費用は、
- 販売手数料
- 送料
- 梱包材費
- 原価
の4つに分かれます。
1つずつご説明していきます。。
販売手数料
販売手数料とは商品が売れた際にサイト側に支払う手数料です。
出品するだけならお金はかかりませんが、売れた時にこの販売手数料がかかってきます。
主に、販売価格の○○%とアプリによって変わってきます。
メルカリ10%
ラクマ6%+税
例えば、メルカリで3000円で商品が売れたとすると、手数料として300円が売上金から引かれます。
販売手数料を見るとラクマで出品したほうがいいのでは?と思う人もいるでしょう。
メルカリ、ラクマの比較記事はこちらからご覧ください

送料
メルカリでかかる送料は商品の大きさ、重さによって変わります。


例えば、A4サイズで重さ1kg以内なら、210円のネコポスが使えます。
表の通り、重たくて大きいモノほど送料は高くなっていきます。
以下の8つは、「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」といってメルカリが提携している配送サービスです。
- ネコポス
- ゆうパケット
- ゆうパケットポスト
- 宅急便コンパクト
- 宅急便
- ゆうパケットプラス
- ゆうパック
- たのメル便
ゆうパックなどの普段から使えるサービスもありますが、メルカリ内のゆうパックのほうが全国一律の送料になっていたりとお得なことが多いです。
これらの提携している配送サービスは送料も安く、補償もしっかり付いているので、メルカリ出品者のほとんどの人が使っています。
そして、「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」を使った場合は売上金から自動で送料分が差し引かれます。
例えば、1000円のモノが売れてネコポス(210円)で送った場合は
1000-210=790
となり、790円が売上金としてもらえます。
自分の商品のサイズはどれくらいで、送料はいくらになるのかを把握しておくことが大切です。
梱包材費

梱包材費とは商品を発送する時に包む、封筒や箱にかかる費用のことです。
洋服を発送するときは、A4サイズの封筒と防水用の袋を使うことが多く、約20円かかります。
宅急便コンパクトで送る場合は、専用箱で送らなければならない決まりがあります。
専用箱は1枚70円とやや高額です。
専用箱についてはこちらの記事で詳しく書かれています。

洋服の梱包を安く、簡単にする方法はこちらから

送る商品によって、梱包材費も少し変わってきます。
原価
原価とは商品の仕入れ価格です。
商品を仕入れて販売をしている人は原価も計算に入れなければなりません。
3000円で売れたとしても、原価(仕入れ)が2500円かかっていたら利益はほとんど残らなくなってしまいます。
まとめ買いをするなどして、いかに原価を下げるかが利益を上げるコツです。
私は、SMASELL(スマセル)というサイトから洋服をまとめ買いして、出品しておりました。
詳しくはこちらからご覧ください。

ここまでが販売時にかかる費用です。
ポイントおさらい
利益計算・・・本当にその金額で出品していいのかを判断するために行う計算
費用・・・販売することによってかかるお金。「販売手数料」「送料」「梱包材費」「原価」の4つに分かれる
それでは具体的な数字にして計算してみましょう!
具体例

販売価格-販売手数料-送料-梱包材費-原価=利益
こちらが利益の計算式です。
例えばメルカリで以下の方法で商品が売れたとします。
- 販売価格:1000円
- 手数料 :10%(100円)
- 配送方法:ネコポス(210円)
- 送料負担:送料込み(出品者負担)
- 梱包材費:20円
- 原価 :300円
の場合の利益計算
1000-100-210-20-300=370
となります。
+370円になったので価格設定としては問題ないです。
例えば、以下の場合はどうでしょうか。
- 販売価格:3000円
- 手数料 :10%(300円)
- 配送方法:宅急便60サイズ(750円)
- 送料負担:送料込み(出品者負担)
- 梱包材 :50円
- 原価 :2000円
3000-300-750-50-2000=-100
となり、赤字です。
たとえ3000円で売ることができても、かかる経費が大きいと赤字になってしまうのです。
このように、計算をすることによって本当にその金額で売っていいのかを判断することができます。
赤字になってしまう場合はどうする?

出品しようとしている商品の相場を調べたら、3000円だったとします。
しかし、先ほど出した具体例のようにその金額で売ると赤字になってしまう場合も出てくるでしょう。
その場合、その商品は仕入れるべきではありません。他をあたりましょう。
まとめ買いやセールなどで原価を抑えることができ、利益がだせそうになったら、仕入れてOKです。
しかし、仕入れた後に赤字になってしまうことが発覚した場合は、もう売るしかありません。
が、、、赤字になることを分かっていて3000円で売るわけにはいかない。。。
この場合、「相場より高めに出品するしかないよな~。でも、売れ残っちゃうよな~」
と悩む人が多いと思います。
解決策として、
- 相場より高めに出品する
- 送料を下げる
の2つの方法をご紹介していきます。
相場より高めに出品する
「相場より高く出品したら、売れ残るんじゃないの?」
と、今まで読み進めてきた人なら疑問が出てくると思います。
しかし、例外がごく稀にあります。
写真の撮り方、値下げするタイミングなどをうまくやれば、思いもよらぬ高値で売れることもあるのです。
売れやすくする方法はこちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。

私も相場以上の金額で売った経験があるので、上の記事に書いてある方法を実施してみる価値はあるかと思います。
在庫をずっと抱えてても仕方ないからねっ
送料を下げる
もう一つの方法は、できる限り費用を抑えて残る利益を増やそう!というものです。
すでに仕入れてしまっている以上、原価は変えることはできません。
他に変えられるものとしたら、送料・梱包材費くらいです。
梱包材費はもともとたいした額ではないので、あまり影響はないかもしれません。
しかし、サイズを落として送料を下げることができれば、大きな費用削減ができます。
先ほど例で出したこちらの計算式を使ってご説明していきます。
3000-300-750-50-2000=-100
宅急便60サイズを使っているため、この750円が引かれてしまっています。
商品をうまく小さくまとめて、宅急便コンパクトで送ることができたとしたら、送料は450円まで抑えることができます。
例えば、厚手のパーカーだったとしたら、圧縮袋を使えば宅急便コンパクト薄型にギュウギュウにすれば送れたりします。
↓左:宅急便コンパクト薄型 右:宅急便コンパクト箱型

そうすると計算式は、
3000-300-450-125-2000=125
となり、赤字を回避することができます。(宅急便コンパクト薄型、圧縮袋を使ったため、梱包材費は高くなっています)
ポイントおさらい
赤字になってしまう場合の対処方法・・・「相場より高めに出品する」「送料を下げる」
相場より高めに出品する・・・写真を編集するなど、工夫しだいで相場以上で売れることもある
送料を下げる・・・圧縮袋を使うなど、工夫しだいで送料を下げられる場合がある
いくらまで値下げできるのか計算する

利益計算をしてみて、相場の金額で売っても大丈夫という判断ができたとします。
ついでに、いくらまで値下げできるのか計算しておくとなお良いです。
なぜなら、相場の金額で売れるとは限らず、値下げをするときが必ず来るからです。
考え方のイメージとしては、
「3000円が相場だったけど、売れ残ったら2500円まで値下げしても大丈夫そうだな~」
みたいに、だいたい決めておく感じです。
以下のように3000円で売ったら、1000円の利益が出る商品を例にご説明します。
3000-300-750-50-900=1000
販売価格-販売手数料-送料-梱包材費-原価=利益
まず、最低いくら利益が欲しいのかを決めます。
「この商品は、仕入れや発送にこれだけ手間がかかるから500円は利益欲しいな~」
みたいな考え方でOKです。
仮に、2500円まで値下げした場合いくら利益が出るのか計算してみます。
2500-250-750-50-900=550
550円の利益が出たので、欲しい利益はいただけそうです。
これ以上値下げすると、利益は500円以下になってしまいそうなので、値下げはここまでしかできないな~という判断ができます。
このように、最大値下げ額を決めておくことで、タンタンと作業を進めることができて効率がいいです。
値下げの頻度、タイミングについてはこちらの記事からご覧ください。

いくらずつ値下げすればいいのか?についてはこちら

ポイントおさらい
最低でもいくら利益が欲しいのか決める→最低いくらで売ればその利益がとれるのか計算する→その金額まで徐々に値下げしていく
コツ紹介

お次は、価格設定をする際のコツをいくつかご紹介していきます。
- 999円出品
- 定価○○円
- +500~1000円で出品
以上の3つを詳しくご説明していきます。
999円出品
1000円で出品するのではなくて、999円で出品します。
パッと見で安く感じてもらえやすいからです。
しかも、利益計算をしてみると自分に入ってくる利益はどちらも変わらないのです。
販売手数料は、売値の10%なので、計算してみると
1000-100=900
999-99=900
と、利益は変わらずお得な印象を与えることができます。
また、3000円ではなく、2980円で出品するのもオススメです。
人間は末尾に「8」がつくと、安く感じやすいそうです。
スーパーで「980円」「68円」などの金額をよく目にしませんか?
これがその証拠です。
定価○○円
「定価○○円」の言葉を商品説明文に入れます。
基本メルカリは、定価より安く売ることがほとんどだと思うので、出品価格と定価を比較させることで、「これだけお得なんだよ~」というのを伝えます。
「値下げ!10000円→7000円」などをタイトルや、1枚目の写真に入れるのもオススメです。
今なら3000円もお得に買い物ができる!と思わせることができます。
家電量販店で、「12000円→5000円!」
のような書き方をよく目にしませんか?
いまだに世の中でこの方法が使われているのは、効果が高い証明になります。
+500~1000円で出品
相場の金額より、500~1000円高めに出品します。
これは、値下げ交渉がくることや、売れ残って値下げをすることになるのを予測してです。
メルカリは、ほぼ必ず「○○円に値下げできませんか?」と交渉がきます。
メルカリ内では、それが当たり前になっています。
【高めに出品→値下げ交渉がくる→値下げして販売】
の流れにすることによって、しっかりと利益をとりつつ、買い手にお得感を与えることができます。
また、売れ残ってしまった場合は上位表示させるために値下げをすることになります。
値下げする余裕を持たせるためにも、最初はやや高めに出品します。
「上位表示」「値下げ」についてはこちら

逆に、高めに出品しておいて値下げ交渉を覚悟していたら、あっさり売れてしまった!なんてラッキーパンチもたまにあります♪
ここで注意したいのが、高めに出品しすぎないということです。
欲張って高くしすぎると、そもそも値下げ交渉すらされなくなります。
買い手の眼中に入らなくなる。という感じです。
ちょうどいい金額が500~1000円くらいだと私は思います。
ポイントおさらい
999円出品・・・利益は変わらないのに、お得感を出せる
定価○○円・・・「12000円→5000円!」家電量販店を参考に!
+500~1000円で出品・・・交渉や、値下げすることを予測して、やや高めに出品
まとめ
価格設定する上で大切なのは、
- 相場を調べる
- 利益計算をする
の2つ。
出品する上でのコツは以下の3つ。
- 999円出品
- 定価○○円
- +500~1000円で出品
出品する流れは、
相場を調べる→利益計算をする→コツを使って出品
そのあとの流れは、
売れ残ってしまった→値下げ→これ以上値下げできない→再出品
という感じです。
再出品についてはこちらの記事をご覧ください。
